“てんれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
典麗20.0%
典礼20.0%
天霊20.0%
天麗20.0%
篆隷20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さな白い三層楼さんそうろう、何と典麗てんれいなしかもまた均斉した、美しい天守閣であろう。この城あって初めてこの景勝の大観は生きる。生きた脳髄であり、レンズの焦点である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
振り返ると、おお何と典麗てんれいな白帝城であろう。蓊鬱おううつたる、いつも目に親しんで来たあの例の丘陵の上の、何と閑雅かんがいらか、白い楼閣ろうかく、この下手しもてから観るこの眺めこそは絶勝であろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
家は、室町むろまち幕府の名門であったし、歌学の造詣ぞうけいふかく、故実こじつ典礼てんれいに詳しいことは、新興勢力の武人のなかでは、この人をいて他にない。
そんな金じゃありませんよ、親分、向柳原むこうやなぎわらの叔母が、——天霊てんれい様の御本山におまいりをするついでに、西国を一と廻りして来るから、二度と江戸へ帰るか帰らないか判らない。
それはまた天麗てんれいの美質といってよいほど美しいお方である。佳人薄命ということばは、そのまま今のお市の方の身の上にあてはまる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ユニフォーミティの感覚が衰へるたびごとに、秦漢の篆隷てんれいかへらうとする運動を繰り返したのが中国書道史のたしかな一面であることを、どこかに強く説いてゐたことを記憶する。
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)