“典麗”の読み方と例文
読み方割合
てんれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さな白い三層楼さんそうろう、何と典麗てんれいなしかもまた均斉した、美しい天守閣であろう。この城あって初めてこの景勝の大観は生きる。生きた脳髄であり、レンズの焦点である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
振り返ると、おお何と典麗てんれいな白帝城であろう。蓊鬱おううつたる、いつも目に親しんで来たあの例の丘陵の上の、何と閑雅かんがいらか、白い楼閣ろうかく、この下手しもてから観るこの眺めこそは絶勝であろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)