“ついば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
91.7%
7.1%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭に飼ってある鶏が一羽縁先えんさきから病室へ上って来て菓子鉢の中の菓子をついばみかけたが、二人はそんな事にはかまわず話をつづけた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二、三匹の鶺鴒せきれいがその上をば長いとがった尾を振りながら苔の花をついばみつつ歩いている。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
私の膝の上に残った葡萄の大房は、風で鼻尖や頬をあかくした吉良や義光ちゃんや八重子達にたちまついばまれてしまいましたが、何か消えぬものがこうのように私の胸に残されました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)