“ちょうちゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
打擲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この少年の傲慢ごうまん無礼を、打擲ちょうちゃくしてしまおうと決意した。そうと決意すれば、私もかなりに兇悪酷冷の男になり得るつもりであった。
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
叔母のかたをばんでいるうち、夜も大分だいぶけて来たので、源三がついうかりとして居睡いねむると、さあ恐ろしい煙管きせる打擲ちょうちゃくを受けさせられた。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ところが、数分の後に、角助は、源十の打擲ちょうちゃくの下に、急におとなしくなった。「六ゾロの源」はもう無我夢中である。狂気に近かった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)