“ちぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知母50.0%
掏摸25.0%
掏賊25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茯苓ふくりやう肉桂にくけい枳殼きこく山査子さんざし呉茱萸ごしゆゆ川芎せんきう知母ちぼ人蔘にんじん茴香ういきやう天門冬てんもんとう芥子からし、イモント、フナハラ、ジキタリス——幾百千種とも數知れぬ藥草の繁る中を、八幡知らずにさ迷ひ歩いた末
掏摸ちぼに金を取られまいぞ。」斯う言つた父の言葉が思ひだされた。父は一年おきか二年おきには京都へ行つた。そして帰つて私達に京都の話をする時にはいつも掏摸すりの話をして聞かせた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「何の塩煎餅の二枚ぐらい、貴方が掏賊ちぼでも構やしない——私はね、あの。……まあ、とにかく、内へきましょう。塩梅あんばいに誰も居ないから。」
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)