“たいじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太十33.3%
体重16.7%
戴十16.7%
滞渋16.7%
躰重16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝶子と柳吉はやがて浄瑠璃にり出した。二ツ井戸天牛書店の二階広間で開かれた素義大会で、柳吉は蝶子の三味線で「太十たいじゅう」を語り、二等賞を貰った。景品の大きな座蒲団は蝶子が毎日使った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
竹童の体重たいじゅうがおなじ枝へのしかかったとたんに——生木なまきまた虫蝕折むしおれでもしかけていたのだろうか、ボキッと、あまりにもろい音がした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戴十たいじゅうというのはどこの人であるか知らないが、兵乱の後は洛陽の東南にある左家荘さかそうに住んで、人にやとわれて働いていた。いわゆる日傭ひよう取りのたぐいで、甚だ貧しい者であった。
かみには、どんな御失費も滞渋たいじゅうができぬように、下の者も、どんな事をしても、苛税かぜいに骨を削らなければならぬ。下ほどそれは辛くなる。出ないものをしぼり出す苦悩なのだ。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
手に箱のような物を抱えている、背丈は五尺四寸くらいだろう、がっちりと固肥りで、躰重たいじゅうは十六貫ぴんというところか。
思い違い物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)