“そんきょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹲踞60.0%
蹲居30.0%
村居10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この家の長男なる義太郎は、正面に見ゆる屋根の頂上に蹲踞そんきょして海上を凝視している。家の内部から父の声がきこえる。
屋上の狂人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
楓の木のまた蹲居そんきょして、桂子の様子を見守り出すと、猿猴の群れも啼き声をとどめ、木々の枝葉の間から、蛍火ほたるびのような眼の光を、無数に点々と闇にともし、彼らの王を見守り出した。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は其年の春千八百何年前に死んだ耶蘇やその旧跡と、まだ生きて居たトルストイの村居そんきょにぶらりと順礼に出かけて、其八月にぶらりと帰って来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
然し斯様こんな特別のは別にして、彼が村居そんきょ六年の間に懇意こんいになった乞食が二人ある。せんさんとやすさん。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)