“つくなん”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹲居100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『奥へ行って、やすみな、寝てたッて聞こえるよ。』母親おふくろは心配そうに言う。それでもお梅は返事をしないでそのまま蹲居つくなんでいた。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『ありがとう。』幸吉は急いで中二階の方へ行った、しかし頭をれたまま。お梅は座敷のすみの方の薄暗い所に蹲居つくなんで浪花節を聞いていたが、みんなが笑う時でも笑顔えがお一つしなかった。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)