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蹲居
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そんきょ
ふりがな文庫
“
蹲居
(
そんきょ
)” の例文
藤棚の藤が
莢
(
さや
)
になって朝風にゆらめくのを少し寝不足の眼で私がうっとりと眺めて入って居ると麻川氏は私のずっと後の薄暗い
床脇
(
とこわき
)
に
蹲居
(
そんきょ
)
の
恰好
(
かっこう
)
で
坐
(
すわ
)
り込んだ。そして
暫
(
しばら
)
く黙って居た。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
楓の木の
叉
(
また
)
に
蹲居
(
そんきょ
)
して、桂子の様子を見守り出すと、猿猴の群れも啼き声をとどめ、木々の枝葉の間から、
蛍火
(
ほたるび
)
のような眼の光を、無数に点々と闇にともし、彼らの王を見守り出した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
枯れ萩に
蔽
(
おお
)
われた崖が、
破
(
や
)
れ腐ちた縁のすぐの向こうに、壁かのように立っていたが、その崖を背にし縁の上に、先刻の三匹の親子狐が、鼻面を並べ
蹲居
(
そんきょ
)
して、この屋内を覗いていた。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
蹲
漢検1級
部首:⾜
19画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“蹲”で始まる語句
蹲
蹲踞
蹲跼
蹲螭
蹲石
蹲裾
蹲跪
蹲躅
蹲込
蹲踞込