“そらうそぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空嘯95.9%
空嘯吹2.0%
虚嘯2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この奥さんを指さして、こいつは女中にやとったので、もう不用になったから出て行けといっているのだと空嘯そらうそぶいているのです。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
「冗談ぢやねえぜ。あてられてたまるものか。」と、嘉吉は空嘯吹そらうそぶいて云ふ。軈て石垣の岸へ着くと小舟は元のやうにつないで置いて、二人は赤煉瓦あかれんぐわの倉庫の方へ急いだ。此の時かゝれのブウが鳴つた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
何者にか聞れし一向蹤跡あとかたなき事なり拙者毛頭もうとう左樣さやうの事存じ申さずと虚嘯そらうそぶにも不束ふつつかなる挨拶なるにぞ六郎右衞門はむつとし彼奴きやつ多分の金子を掘り出しながらすこしの配分を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)