“すらり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫋娜41.7%
婷乎33.3%
亭乎25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は、薄色縮緬うすいろちりめんのお高祖こそ眉深まぶかに冠つたまゝ、丑松の腰掛けて居る側を通り過ぎた。新しい艶のある吾妻袍衣あづまコートに身を包んだ其嫋娜すらりとした後姿を見ると、の女が誰であるかは直に読める。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お定は、打見には一歳ひとつ二歳ふたつも若く見える方で、背恰好の婷乎すらりとしたさまは、農家の娘に珍らしい位、丸顔に黒味勝の眼が大きく、鼻は高くないが、笑窪が深い。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
健は、いつもの様に亭乎すらりとした体を少し反身そりみに、確乎しつかりした歩調あしどりで歩いて、行き合ふ児女等こどもらの会釈に微笑みながらも、始終思慮かんがへ深い眼付をして
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)