“すぐせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿世53.8%
過世46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて浮ぶるわが「宿世すぐせ」、瞳とほれる手弱女たをやめ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あなきぬ、『宿世すぐせ』のあし
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
誰れあらん小松殿の嫡男として、名門の跡を繼ぐべき御身なるに、天が下に此山ならで身を寄せ給ふ處なきまでに零落おちぶれさせ給ひしは、過世すぐせ如何なる因縁あればにや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
見するも過世すぐせ因縁いんえんなるか不便の者をとかこちしが我から心を鬼になし道途だうとに迷ふ親の身をたすかる手便てだては此乳子ちごを捨るより外に思案なしと我が子の寢顏ねがほを打ながめ涙ながらに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)