“すぎばやし”の漢字の書き方と例文
語句割合
杉林100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉地が先に行って中の様子を見て来て、杉林すぎばやしのために少し日当たりはよくないが、当分の隠れとしては屈強だといったので、すぐさまそこに移る事に決めたのだった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
杉林すぎばやしの中を通り抜け、さらに三丁、畑の間の細道を歩き、さらに一丁、坂をのぼって八幡宮はちまんぐうに参り、八幡宮のおふだをもらって同じ道をまっすぐに帰って来るよう、固く申しつける。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
幸ひきやつを殺し彼者かれが勝し五百兩の金を奪ひ取んと心がけさきへ廻つてわしの宮の杉林すぎばやしに身をかくし金兵衞の來るを今やおそしと待懸たり金兵衞はかゝるべしとはゆめにも知ず慈恩寺村じおんじむらにて打勝し五百兩を懷中くわいちう小歌こうた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)