“じっさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
実際95.8%
十歳4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうか気にかけないでください。こいつはもうまるで野蛮やばんなんです。礼式れいしきも何も知らないのです。実際じっさい私はいつでもこまってるんですよ」
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは金筋きんすじをぬいつけた赤い服を着ていたが、うでと足はむき出しのままであった。実際じっさいそれは人間と同じうでと足で、前足ではなかった。
歳月匆々そうそう十歳じっさいに近し。われ今当時の事をかえりみればぼうとして夢の如しといはんのみ。如何いかんとなればわれまた当時の如き感情を以て物を見る事能はざればなり。物あるひは同じかるべきも心は全くしからず。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)