“しゃじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車上50.0%
俥上25.0%
沙上25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、車上しゃじょうからこっちを向いているひげもじゃの顔!
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
傍若無人ぼうじゃくぶじん俥上しゃじょうの声、日本ムスメの貞操と、シンガポール、蘭領らんりょうあたりの女のそれとの値段の比較や、いわゆる、大和やまとなでしこの、低級さ、だましよさ、肌のよさ、髪あぶらのくささなどを
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俥上しゃじょうから捨てる葉巻の吸いかけを見ると、きっと、パンへ飛びつく痩せ犬のように、頭から南京米ナンキンまいの麻袋をかぶっている男が、とびのようにあらわれて、さらい取るように、自分の口へ横にくわえた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と歌いながら沙上しゃじょうの座に着く源氏は、こうした明るい所ではまして水ぎわだって見えた。少しかすんだ空と同じ色をした海がうらうらとぎ渡っていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)