“沙上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さじょう75.0%
しゃじょう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
波静かなる、風穏かなる、夢にも似たる青き遠山を見るにつけ、黄色なる入江の沙上さじょうの舟や、灰色の市街を見るにつけ、の文章を思い起すのである。
それは只今、川から引き上げられたままの一人の若い、この武士階級の仲間のうちでもかなり身分のありそうな若い人が、引き上げられて正体なく、沙上さじょうに置かれていると、それを取囲んで
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と歌いながら沙上しゃじょうの座に着く源氏は、こうした明るい所ではまして水ぎわだって見えた。少しかすんだ空と同じ色をした海がうらうらとぎ渡っていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)