沙上さじょう)” の例文
波静かなる、風穏かなる、夢にも似たる青き遠山を見るにつけ、黄色なる入江の沙上さじょうの舟や、灰色の市街を見るにつけ、の文章を思い起すのである。
それは只今、川から引き上げられたままの一人の若い、この武士階級の仲間のうちでもかなり身分のありそうな若い人が、引き上げられて正体なく、沙上さじょうに置かれていると、それを取囲んで
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
七名、船を出て、しゅくとした沙上さじょうへ進む。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)