“しもつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シモツキ
語句割合
霜月85.2%
十一月14.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今もこの国の東半分に、ひろく守られ続けている霜月しもつき三夜、すなわち旧十一月二十三日からの稲祭、いわゆる大師講の名の起こりでもあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三八さんぱちといへる百姓は一人ひとりの母につかへて、至孝ならぶものなかりける。或年あるとし霜月しもつき下旬の頃、母たけのこしよくたきよしのぞみける。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
宅眷やからに補はせなどしぬるほどに十一月しもつきに至りてはさながら雲霧の中に在る如く
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
頃は十一月しもつき初め。朝々はもう真っ白な霜なのに、夜明けまぢかというとよく、わざわざ袋路次の奥へ入って来て、ぽかぽか、木魚を叩きぬく頭陀ずだがある。今朝も今朝とて、まだうす暗い外で
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)