“さげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左舷92.0%
詐言8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うん、沈没なんかしやせんよ。さっきの爆弾は、左舷さげんの横、五、六メートルの海中で炸裂さくれつしたんだそうだ、それだけはなれていりゃ、大丈夫だ」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もし往航おうこうならば左舷さげん彼方かなたにエトナがたか屹立きつりつしてゐるのをるべく、六七合目以上ろくしちごうめいじよう無疵むきづ圓錐形えんすいけいをしてゐるので富士ふじおもすくらゐであるが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
詐言さげんはおのずから色にあらわれる。軍師、こんな者を用いるのは無用である。早く首をねられよ」と、重ねていった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくてメレートスやアヌトスなどの詐言さげんのために、とやかくといろいろ瞞着まんちゃくされた結果、種々の裁判の末に、我大聖ソクラテスは遂に死刑を宣告せられることとなった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)