“さきみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咲満80.0%
咲滿20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真紅の花の咲満さきみちた、雲の白い花園に、ほがらかな月の映るよ、とその浴衣の色を見たのであった。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この時ちらちらと降りかかり、冬牡丹ふゆぼたん寒菊かんぎく白玉しらたま乙女椿おとめつばき咲満さきみてる上に、白雪しらゆきの橋、奥殿にかかりて玉虹ぎょっこうの如きを、はらはらと渡りづる、気高けだかく、世にも美しき媛神ひめがみの姿見ゆ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眞紅しんくはな咲滿さきみちた、くもしろ花園はなぞのに、ほがらかなつきうつるよ、と浴衣ゆかたいろたのであつた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)