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ごやっけえ
だけンどもはア村の
者は兎も角も
私はこれ十四歳の時から
御厄介になって居りまして、お
前様のお蔭でこれ
種々覚えたり
何にもいわず、少し兄の方に用事が出来ましたからお
暇を願います、長々
御厄介になりました、と
斯ういって
廉をいわずにお
暇を取っちまう方が
好い
此の頃じゃアハア手紙の一本
位書ける様になったのア
前の旦那の
御厄介でがんすから、お
家がこうなって遠い
処え行くてえ
事たら
私も附いて行かないばなんねえが、
婆様塩梅が悪うござえまして