“ごたぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御多分75.0%
御多聞25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫婦ふうふがやつてて、かたどほり各人かくじん紹介せうかいされたがかれ御多分ごたぶんれずおしであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
明治十八年——世にいう鹿鳴館ろくめいかん時代である。上下こぞって西洋心酔となり、何事にも改良熱が充満していた。京枝一座も御多分ごたぶんれず、洋装で椅子いすにかけテーブルにむかって義太夫を語った。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
はなしの方は色気があるが、此方こっちはお色気には縁の遠い方だった。だが色っぽくないことは、八人組も御多聞ごたぶんれないのが多かった。
御多聞ごたぶんにもれず、鷺太郎の眼も、いつしか一人の美少女に吸つけられていた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)