“ごうう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豪雨61.5%
強雨38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雷鳴がおさまるとともに風がおこり、しだいに猛威もういを加え、あまつさえぼんをくつがえす豪雨ごううとなった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
突然、物凄ものすごい電光と同時に、天地の揺らぐような雷鳴。……あたりはみるみるうちに暗くなった。はげしい豪雨ごううが降り出した。男女の群集、恐怖の声を上げて、消え失せる。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
元来旅順ほど小山が四方よも割拠かっきょして、禿頭を炎天にさらっている所はない。が乏しい土質どしつへ、遠慮のない強雨ごううがどっと突き通ると、傾斜の多い山路の側面が、すぐ往来へくずれ出す。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ことしは雨の多い年でして、うるうの五月あたりから毎日よく降りました。当年のように強雨ごううの来たことは古老も覚えがない、そんなことを申しまして、一時はかなり心配したくらいでした。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)