“こぶた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子豚40.0%
仔豚20.0%
小葢20.0%
小蓋20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれんちはおもしろいぞ! ほんの一露里エルスターそこそこだよ。精進油の代わりに、カーシャを添えた子豚こぶたを出すぜ。いっしょに飯を食おうよ。コニャクも出すし、後からリキュールも出る。苺酒いちござけもあるぜ……。
そこにはまた仔豚こぶたむれも、長々ながながと横たわった親豚の腹に、乳房ちぶさを争っているかも知れない、——小鳥を見るのにもきた男は、そんな空想にひたったなり、いつかうとうと眠りそうになった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから純一は、床の間の隅に置いてある小葢こぶたを引き出して、袂から金入れやら時計やらを、無造作につかみ出して、投げ入れた。その中に小さい名刺が一枚交っていた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
鶫うどん、鶫蕎麦そばと蕎麦屋までが貼紙びらを張る。ただし安価やすくない。何のわん、どのはちに使っても、おんあつもの、おん小蓋こぶたの見識で。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)