“こうぼうさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弘法様40.0%
大安楽寺20.0%
弘法大師20.0%
新高野山大安楽寺20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘法様こうぼうさまで花火のあがったよいは、縁近く寝床をらして、横になったまま、初秋はつあきそら夜半近やはんぢかくまで見守っていた。そうして忘るべからざる二十四日の来るのを無意識に待っていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大安楽寺こうぼうさまの門前までゆくと、文字焼もんじやきやのおばさんと、ほおずきやのおばさんが声をかける。下足のお爺さんは、待っていたようにたすけおろしてくれる。
夕御飯ゆうごはんがすむと、お気に入りの松さんの車で、ソロソロと、牢屋ろうやの原の弘法大師こうぼうさまへ祖母は参詣にゆく。ある時は毎晩のように出かける。
大牢ろうのあった方のみぞを埋めて、その側の表に面した方へ、新高野山大安楽寺こうぼうさま身延山久遠寺にちれんさまと、村雲別院むらくもさまと、円光大師寺えんこうだいしさまの四ツの寺院おてら建立こんりゅうし、以前もとの表門の口が憲兵屯所とんしょで、ぐるりをとりまいたが
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)