“こうげつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
江月55.6%
皎月33.3%
皓月11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう仰っしゃらずにといいながらもいては争わず、もうそのことは忘れたように、江月こうげつ照ラシ松風しょうふう吹ク、永夜えいや清宵せいしょう何ノ所為しょいゾと悠々ゆうゆうたる調子で吟じた。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
国歩艱難かんなんにして策いまらず、身を忘れいささ野芹やきんの誠を献ず。才うとく万事人望にたがい、徳薄く多年世情にそむく。皎月こうげつの門前にたれか石を折り、芳梅の籬外りがいなんえいを斬る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
谷あいの小径は、そうしてよもの山々は、すでに皓月こうげつの下にくっきりと照らしだされているのであった。
紫大納言 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)