“こうえき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウエキ
語句割合
交易66.7%
鴻益11.1%
公奕5.6%
公役5.6%
甲駅5.6%
膏液5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ北京一流の豪商の大旦那が、自身で交易こうえきがてらの泰山廟詣たいざんびょうまいりというので下にもおかず、お供の端まで日々、とんだいい目のご相伴しょうばんにあずかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは実際有りましたお話でございます。の辺は追々と養蚕がさかんに成りましたが、是は日本にっぽん第一の鴻益こうえきで、茶と生糸の毎年まいねんの産額は実におびたゞしい事でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おれたち二人は、九江の潯陽湖じんようこに住んでいる湖賊の頭で、自分は公奕こうえきといい、ここにいるのは弟分の幼平という奴です」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川政府の方針としては、宿駅付近の郷村にある百姓はみなこれに応ずる義務があるとしてあった。助郷は天下の公役こうえきで、進んでそのお触れ当てに応ずべきお定めのものとされていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そは江戸時代の漢学者が文字もんじの快感よりしてお茶の水を茗渓めいけいと呼び新宿しんじゅく甲駅こうえきまたは峡駅きょうえきと書したるよりも更に意味なき事たるべし。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかして古より今に及ぶまで差異なきこと能はず。これ正に我儕の慷慨こうがい悲憤する所以にしてこの新紙の設くる所以なり。けだし自由の物たる、これを草木にたとふればなほ膏液こうえきの如し。