“げんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
減殺42.1%
彦斎21.1%
玄斎21.1%
弦斎10.5%
元宰5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その反抗の精神を減殺げんさいしたるものなれば、封建社会の主権者は、この三者に向って、深く謝する所なかるべからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
肥後の熊本には川上彦斎げんさい、まった四国の土佐に於ては岡田以蔵、ここらあたりが名代の者だが、この道庵に比べりゃあ赤児も同然、甘えものだ、これ見ろ、この匙加減をよく見てから物を申せ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうだ、頼もうと思ったまま忘れていたが」と直衛が云った、「河本家に玄斎げんさい日録というのを書いた人がいるか」
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大谷光瑞こうずいの『食』、村井弦斎げんさいの『食道楽』、波多野承五郎の『食味の真髄を探る』、大河内正敏の『味覚』など、それぞれ一家のげんを表わしてはいるものの、実際、美味問題になると
美食七十年の体験 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
その時は元宰げんさい先生も、とうに物故ぶっこしていましたし、張氏ちょうしの家でもいつのにか、三度まで代が変っていました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところがその元宰げんさい先生に会うと、先生は翁に張氏ちょうしの家には、大癡の秋山図があるばかりか、沈石田しんせきでん雨夜止宿図うやししゅくず自寿図じじゅずのような傑作も、残っているということを告げました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)