“げきしゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鷁首100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふなばたあい萌黄もえぎの翼で、かしらにも尾にもべにを塗った、鷁首げきしゅの船の屋形造。玩具おもちゃのようだが四五人は乗れるであろう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふなばたあい萌黄もえぎの翼で、かしらにも尾にもべにを塗つた、鷁首げきしゅの船の屋形造やかたづくり玩具おもちゃのやうだが四五人は乗れるであらう。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
……鷁首げきしゅの船は、其の島へこころざすのであるから、竜の口は近寄らないで済むのであつたが。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やがて壇に登るべき立女形たておやまに対して目触めざわりだ、と逸早く取退とりのけさせ、樹立こだちさしいでて蔭ある水に、例の鷁首げきしゅの船をうかべて、半ば紫の幕を絞ったうちには、鎌倉殿をはじめ、客分として、県の顕官
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
底知れずの水に浮いた御幣ごへいは、やがて壇に登るべき立女形たておやまに対して目触めざわりだ、と逸早いちはや取退とりのけさせ、樹立こだちさしいでてかげある水に、例の鷁首げきしゅの船をうかべて、なかむらさきの幕を絞つたうちには、鎌倉殿をはじめ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)