“けいたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
警柝66.7%
恵沢33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合間合間には幕のうしろ拍子木ひょうしぎを打つ音が、まわされた注意を一点にまとめようとする警柝けいたくように聞こえた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
造次ぞうじ何ぞ曾て復讎を忘れん 門によりこびを献ずこれ権謀 風雲帳裡無双の士 歌舞城中第一流 警柝けいたく声は沉む寒堞かんちようの月 残燈影は冷やかなり峭楼しようろうの秋 十年剣を磨す徒爾とじに非ず 血家血髑髏を貫き得たり
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
かかるときにおいてはじめて芸術は人類に必需ひつじゅで、自他じた共に恵沢けいたくを与えられる仁術じんじゅつとなる。一時の人気や枝葉しようの美に戸惑とまどってはいけない。いっそやるなら、ここまで踏みることです。
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)