“けいしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケイシャ
語句割合
傾斜85.2%
鶏舎7.4%
桂車3.7%
頃者3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏はさ中にも近づいたが山の傾斜けいしゃにさしかかって建て連らねられたF——町は南の山から風が北海にけるので熱気の割合に涼しかった。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこの鶏舎けいしゃにいましも追いこまれたにわとりどもは、まだごたごたひしめきあっていた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
聞く所によればすでに彼はわが周魴しゅうほうの反間に計られて、もうその進退を制せられている形勢とか。……さすれば彼が逃げ道はおよそ二条しかありません。一は、夾石道きょうせきどう、二は桂車けいしゃみちです。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ恨むらくは頃者けいしゃ内幟の流行打ち続いて見渡す空に矢車の響き賑わず、江戸ッ児の向上心を吾から引っ込み思案にしてしまう人の多いことで、吾儕は寧ろ柏餅も鱈腹喰うべし
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)