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ぐほう
ふりがな文庫
“ぐほう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
求法
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
求法
(逆引き)
「若くて、
求法
(
ぐほう
)
に執心な者も
多勢
(
おおぜい
)
いるから、いちど、範宴御房の
華厳経
(
けごんきょう
)
の講義でもしてもらいたいものじゃ。——この身も、聴いておきたいし」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道元は
求法
(
ぐほう
)
のために瀕死の師を捨てた
明全和尚
(
みょうぜんおしょう
)
を讃美している。その心持ちが彼をして「孝」をも
斥
(
しりぞ
)
けしめた。「孝」とは本来親子の間の深い愛である。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
かの唐の太宗の命を受けて印度に向った
玄奘三蔵
(
げんじょうさんぞう
)
が、
流砂
(
りゅうさ
)
を渡り
葱嶺
(
そうれい
)
を越えた苦難の旅も、これほどではあるまいと思われた。三蔵のは
求法
(
ぐほう
)
のための困苦である、それは自他の利益もあったであろう。
現代語訳 平家物語:08 第八巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
身心ともに
痺
(
しび
)
れて生ける
屍
(
しかばね
)
のような肉体の
殻
(
から
)
に、ただ、彼の意念の火が——生命の火だけが——
赫々
(
あかあか
)
と
求法
(
ぐほう
)
の
扉
(
と
)
に向って燃えているのであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のみならず、仏法の道理を知って、幾分の名誉を得、今入宋
求法
(
ぐほう
)
の志を起こしたのも、皆この師の恩でないものはない。しかるに今師は老病の床について、余命いくばくもない。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
いつか涙の白いすじが、彼のすさまじい
求法
(
ぐほう
)
の一心を
焚
(
た
)
いている
眸
(
ひとみ
)
から溢れて、
滂沱
(
ぼうだ
)
として頬にながれ落ちるのであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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