“くわばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桑畠40.7%
桑畑33.3%
桑圃14.8%
桑園11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に桑畠くわばたけの支度その他、新たなる春夏の交の仕事は増加して、この期は極度に労力の不足する時である。小学校にさえ農繁時休暇というものを認めている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大谷と云う家をたずねると、すぐに分った。里の入り口から五六丁行って、川原の方へ曲った桑畑くわばたけの中にある、ひときわ立派な屋根の家であった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この梅は桑圃くわばたけのほとりにあるか、はじめからたもとにでも忍ばせてあったか、その辺の消息はわからぬが、青梅は元来話だけでも渇に悩む兵士の咽喉をうるおす効能を持っているのだから
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
桑園くわばたけの方から家鶏にわとりが六、七羽、一羽の雄に導かれてのそのそと門の方へやって来るところであった。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)