“ぎょうさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仰山95.5%
沢山3.0%
仰讃0.7%
業山0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその色の変つた菊を、心あてに折らばやなどと仰山ぎょうさんに出掛けて躬恒が苦心して折らんとしたるにや、笑止とも何とも申様がなく候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「……わいも今まで沢山ぎょうさんの芸子衆を乗せたが、あんな綺麗な子を乗せたことがない、種はん、ほんまに綺麗やったぜエ——と、言うたやないか」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
いうまでもなく、入壇と申す儀は菩薩心ぼさつしんへの、達成でなければならぬ。生きながらすでに菩薩たる心にいたれる人に、仰讃ぎょうさんの式を行う、それが、授戒入壇の大会だいえである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折柄おりから梯子段を踏轟ふみとどろかして昇が上ッて来た。ジロリと両人ふたり光景ようすを見るやいなや、忽ちウッと身を反らして、さも業山ぎょうさんそうに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)