“きれっぱし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切端25.0%
断片25.0%
片端25.0%
砕片25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切端きれっぱし反古ほごへ駄菓子をつまんで、これが目金だ、万世橋を覚えたまえ、求肥ぎゅうひ製だ、田舎の祭に飴屋が売ってるのとはたちが違う、江戸伝来の本場ものだ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
路傍の石の不器用な断片きれっぱしを、七つ八つ並べて三、四寸の高さと見ず、一万尺と想ってみたまえ、凸凹たかひくもあれば、※皺ひだもあり、断崖もあって、自らなる山性をっている、人間の裳裾もすそに通う空気は
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
笹村はどんな片端きれっぱしでもいい、むかし磯谷からお銀に当ててよこした手紙があったらばと、それを捜してみたこともあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
もう今ごろは石の砕片きれっぱし、一ツなかろう、仮令よしあってもそれが墳墓であったことを、姉小路卿なる国司の在りし世を忍ばせる石であったことを、誰が知ろう、月の世界に空気なく
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)