“ききわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肯分60.0%
聞分20.0%
聴分20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肯分ききわけるのでもあるまいが、ことばの下に、はぎの小枝を、花の中へすらすら、葉の上はさらさら……あの撓々たよたよとした細い枝へ、塀の上、椿つばきの樹からトンと下りると、下りたなりにすっとすべって
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聞分ききわけもなく織次がそのたもとにぶら下った。ながしは高い。走りもとの破れた芥箱ごみばこ上下うえしたを、ちょろちょろと鼠が走って、豆洋燈まめランプ蜘蛛くもの巣の中にぼうとある……
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は近来耳が遠いのですから、佐佐木氏のお歌を始め、つぎつぎとお話下さる皆様のお言葉がはっきり聴分ききわけられなくて残念です。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)