“ききわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聞分50.0%
理性16.7%
聞訳16.7%
肯分16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怜悧りこうな生れで聞分ききわけがあるから、三ツずつあいかわらず鶏卵たまごを吸わせられるつゆも、今に療治の時残らず血になって出ることと推量して、べそをいても、兄者が泣くなといわしったと
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女というものは理性ききわけがないから困って了う。姉さんは矢庭に乃公の口へ手を当がって、引摺り出して戸を閉めて了った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「そんな聞訳ききわけのない事を云って、——頑是がんぜない小供みたように」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「はて、肯分ききわけのねえ、どういうものだね。」
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)