“がす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガス
語句割合
瓦斯93.2%
潮霧2.3%
濃霧2.3%
軒燈2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この美しい血色が問題です。炭酸瓦斯がす中毒か、青酸中毒でなければ、二時間以上も経った死体が、こんな色をして居る筈がありません」
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
釧路くしろへ着いたのが八時頃で、驛を出ると、外國の港へでも降りたやうに潮霧がすがたちこめてゐた。雨と潮霧で私のメガネはたちまちくもつてしまふ。
道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈がすが二階造の家の前についている計りで、暗夜やみよなら真闇黒まっくらな筋である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)