“のうむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
濃霧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな雨がちょっと小止おやみになり、峠の方が薄明るくなって、そのまま晴れ上るかと思うと、峠の向側からやっとい上って来たように見える濃霧のうむが、峠の上方一面にかぶさり
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
と、きいたが、すぐ側の馬上の影さえ、たれとも知れないほどな濃霧のうむである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濃霧のうむはそそぐ……腐蝕ふしよくにく衰頽すゐたい、——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)