“かんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
91.5%
神流4.9%
神奈1.2%
鉄穴1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木枯こがらしすさまじく鐘の氷るようなって来る辛き冬をば愉快こころよいものかなんぞに心得らるれど、その茶室の床板とこいた削りにかんなぐ手の冷えわたり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
高畑君の所蔵に係る上州神流かんな川上流の『正徳図』にも、大蛇倉沢というのが記載されている。探せば尚お他にも存するであろうが、今の所私はこの二者以外に知る所がない。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
外輪山は東北に神奈かんな山、北に大倉山、西に三田原山、南に赤倉山、東に前山があり、ぼ馬蹄形を成して相連り、内壁は懸崖杜絶して、時に数百米に及ぶ所さえある。
今日出雲につたはつてゐるいはゆる「鉄穴かんなながし」といふ砂鉄採取法と、「たゝら」と称する製鉄法とは、甚だ古風なものであり
出雲鉄と安来節 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
唐突に、かんなくずのような幕が切っておとされて、野蛮な四重奏が苛立いらだたしく鳴りだした。最初、私にあたえられた令嬢社交界のような音律の苦痛が、しだいにエクスタシイに私を誘った。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)