神流かんな)” の例文
その初雪が解けて流れてくるのであろうか、裏秩父の神流かんな川には、水晶のように清い水が淙々そうそうと音を立てている。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
高畑君の所蔵に係る上州神流かんな川上流の『正徳図』にも、大蛇倉沢というのが記載されている。探せば尚お他にも存するであろうが、今の所私はこの二者以外に知る所がない。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ところが、片品川の奥や、神流かんな川のように遠い雪の山から流れてくる川で漁れたものは格別である。
水と骨 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
妙義山下から流れる出る鏑川、裏秩父の神流かんなにも今年は、珍しく鮎が多い。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)