“かんだから”の漢字の書き方と例文
語句割合
神宝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
助、豊雄をにらまへて、なんぢ神宝かんだからを盗みとりしはためしなき一七六国津罪くにつつみなり。なほ種々くさぐさたから一七七いづちに隠したる。明らかにまうせといふ。
それは都の大臣殿おおいどのから熊野権現くまのごんげんに奉ったもので、そのころ盗まれた神宝かんだからの一つであった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
種々くさぐさ神宝かんだからは何とて女の盗み出すべき。さきつまの良からぬ心にてこそあれ。よくよくおぼしわけて、二四〇思ふ心の露ばかりをもうけさせ給へとて、さめざめと泣く。
此のとこの上にきら々しき物あり。人々恐る恐るいきて見るに、二〇二狛錦こまにしき二〇三くれあや二〇四倭文しづり二〇五かとりたて二〇六ほこ二〇七ゆきくはたぐひ、此の失せつる二〇八神宝かんだからなりき。