“かみひげ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
髪髭	33.3%
髪髯	33.3%
髮髯	33.3%

髪髭

重くわづらひたる人は、おのづから髪髭（かみひげ）も乱れ、ものむづかしきけはひも添ふるわざなるを、痩せさらぼひたるしも、いよいよ白うあてなる気（け）して、枕を

物語の絵画化についてなど (新字旧仮名) ／ 亀井勝一郎(著)

髪髯

神楽は村の能狂言（のうきょうげん）、神官が家元で、村の器用な若者等が神楽師（かぐらし）をする。無口で大兵の鉄さんが気軽に太鼓をうったり、気軽の亀さんが髪髯（かみひげ）蓬々（ぼうぼう）とした面をかぶって真面目に舞台に立ちはだかる。

みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)

髮髯

烏（からす）と爭（あらそ）ふとも遁（のが）るゝことは叶（かな）はず速（すみ）やかに白状せよと諭（さと）されければ大膽無類の長庵も最早（もはや）叶（かな）はじとや思ひけん見る中に髮髯（かみひげ）逆立（さかだち）兩眼（りやうがん）に血（ち）を注（そゝ）ぎ惡鬼羅刹（あくきらせつ）の如き面（おもて）を振上（ふりあ）げ一同の者を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)