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かひこみ
せんものと思ひ居たりし
折から不※
目違の品を
買込みす/\損毛をなせしが始にて二三度
打續き商ひの
手違ひより松右衞門は心を
云ひ聞せければ長八は大いに悦こび成程
夫にて
解りしなりと是より紙屑は
勿論帶腹掛古鐵の
類何にても
買込賣買を
精出しけるゆゑ長八は段々と
繁昌して大いに
工面を
外して
小脇に
抱込お島に
對ひサア汝言はぬか
何ぢや言ぬと此槍が其の美しき
體に御見舞申すぞ是でも言はぬか/\と既に
突べき勢ひゆゑ安間平左衞門は是を