“かたじけの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.5%
37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さて、その時の御深切、老人心魂に徹しまして、寝食ともに忘れませぬ。千万かたじけのう存じまするぞ。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
敷島の三十一文字をもて栄爵をかたじけのうした高崎たかさき正風大人まさかぜうしのよりも何らの官位勲爵のない野の一文人紅葉の短冊の方がはるかに珍重されてヨリ高価を以て市場に売買されておる。
嗚呼ああ、先生なんぞ予をあいするの深くしてせつなるや。予何の果報かほうありて、かかる先生の厚遇こうぐうかたじけのうして老境ろうきょうなぐさめたりや。
吾輩は幸にして此諸先生の知遇をかたじけのふするを得てこゝに其平生を読者に紹介するの光栄を有するのである。
猫の広告文 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)