“かたじけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタジケ
語句割合
70.0%
30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次第を云えば私らより一倍深く親方をありがたいかたじけないと思っていなけりゃならぬはず、親方、姉御、私は悲しくなって来ました
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「……御師範の御好志も、御家中皆々の寛仁なお扱いも、胆に銘じてかたじけない、千万ありがたく存ずるが、おれは三春へは帰らぬつもりだ」
足軽奉公 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
藤「はゝゝゝ誠に千万かたじけのうござる、親類なればこそ五十金という金を心掛けて御持参下さる、此の恩は忘却致しません」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これはこれかたじけなくも難有ありがたくも日本文明の一原素ともなるべき新主義と時代おくれの旧主義と衝突をするところ、よくお眼を止めて御覧あられましょう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)