“かたぎり”の漢字の書き方と例文
語句割合
片桐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いかにもそらとぼけた質問しつもんをだして、そばにひかえている片桐かたぎり福島ふくしま脇坂安治わきざかやすはるなど、ツイせんだってしずたけで七ほんやりの名をあげた若い人たちをかえりみたが、またすぐに床几しょうぎからこしを立てて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小ツルと松江まつえがとびとびして勇みたった。だまっているのは早苗さなえと、片桐かたぎりコトエだけである。早苗はもちまえの無口からであったが、コトエのほうは複雑ふくざつな顔をしていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
まあ三年間の土産みやげと言えば、古史伝の上木じょうぼくを手伝って来たくらいのものです。前島正弼まさすけ、岩崎長世、北原稲雄、片桐かたぎり春一、伊那にある平田先生の門人仲間はみんなあの仕事を熱心にやっていますよ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)