“かいらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傀儡96.8%
懐来1.6%
疥癩1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗見の傀儡かいらい同様だッた俺の半生を諷刺し、俺を悲運に沈湎ちんめんさせた卑小な気質に報復するのに、これこそは恰好な方法だと思った。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すなわ徐安じょあん鐘祥しょうしょうをしててんって、懐来かいらいに走らしむ。宗忠そうちゅう懐来かいらいり 兵三万と号す。諸将之を撃つをかたんず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
北平既に全く燕王の手に落ちしかば、都指揮使の余瑱よてんは、走って居庸関きょようかんを守り、馬宣ばせんは東して薊州けいしゅうに走り、宋忠そうちゅう開平かいへいより兵三万を率いて居庸関に至りしが、あえて進まずして、退いて懐来かいらいを保ちたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
われはこれ、魏王の命をうけて、汝の父の首を取りにきた者で、汝のようなまだ襁褓おしめのにおいがするような疥癩かいらいの小児を、くびきりに来たのではない。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)