“かいいぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
飼犬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飼犬かいいぬが主人の少年の病死の時その墓を離れず食物もとらずとうとう餓死がしした有名な例、鹿しかさるの子が殺されたときそれをしたって親もわざと殺されることなどたれでも知っています。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
流石さすがの目科も持余もてあまして見えたるが此時彼方なる寝台の下にていぬこわらしくうなるを聞く、是なんかねて聞きたる藻西太郎の飼犬かいいぬプラトとやら云えるにして今しも女主人が身をあやうしと見
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
君の親戚が当時余の僑居きょうきょと同じく原宿はらじゅくにあったので、君はよく親戚に来るついでに遊びに来た。親戚の家の飼犬かいいぬに噛まれて、用心の為数週間芝の血清けっせい注射ちゅうしゃに通うたなぞ云って居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)