“おにばばあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬼婆60.0%
鬼婆々20.0%
鬼老婆20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これと同時に幾多の殺人事件がって湧いたと云う。鬼婆おにばばあが殺されたと云う。聞く事毎に人を騒がす事ばかりなので、ある者は嘘だろうと云い消した。けれども、事実は争われぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この絵馬は、まないたの上へ——裸体はだかの恋絹を縛ったのではない。白鷺を一羽仰向けにしてあるんだよ。しかもだね、料理をするのは、ものすご鬼婆々おにばばあじゃなくって、たこの口をとがらした、とぼけた爺さん。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
全躰マアしとを何だと思ッておでだ、そりゃアお前さんのこったから鬼老婆おにばばあとか糞老婆くそばばあとか言ッて他人にしてお出でかも知れないが、私ア何処どこまでも叔母の積だヨ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)